白クマ
日医白クマ通信 No.84
2005年3月22日(水)


喫煙防止対策について多方面から議論

喫煙防止対策について多方面から議論

 第2回禁煙推進委員会(プロジェクト)が、3月18日、日医会館で開催された。

 藤森宗徳委員長の司会で開会。冒頭、寺岡暉副会長は、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の発効に触れ、「今後も、禁煙推進をはじめとし、健康を守る立場として対策をしっかりと進めていきたい」とあいさつした。担当の土屋隆常任理事は、外部からも日医の禁煙推進活動が評価されてきたことに言及した。

 土屋常任理事から「2004年日本医師会員の喫煙行動と喫煙に対する態度」をはじめ日医提出資料等の説明後、各委員から提出資料の説明が行われた。特に大島明委員は、「たばこ価格の引き上げと禁煙治療の制度化」について詳細に説明し、先進国のなかでも安い部類に入る日本のたばこの価格を引き上げることによって、喫煙者の減少や医療費の削減にもつながる点を強調した。また、上島弘嗣委員からは、喫煙習慣が脳卒中等に及ぼす影響や、ビデオを使って、医学生による小学生の防煙教育について紹介がなされた。

 つづいて、会長諮問である「未成年者の喫煙防止対策」の審議に入り、「たばこ税価格の引き上げ」と「たばこの自動販売機の規制の徹底化」については、日医として政府に対し、要望すべきであるとの意見があった。

 最後に、若林明副委員長が、禁煙を推進し発展させていくことが、日医の社会に対する責務であると強調し、委員会は終了した。

 *土屋隆常任理事の「隆」の字は機種依存文字なので、近い字を使用しております。ご了承ください。


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