白クマ
日医白クマ通信 No.841
2008年1月15日(火)


和歌山県医師会
みんなが安心できる医療環境を共に考える和歌山県民集会
〜日本の医療改革に警鐘を鳴らす映画「シッコ(SiCKO=病気)」鑑賞会〜

 和歌山県医療推進協議会主催により、標記県民集会を1月10日和歌山市内で開催し、下記の決議を採択した。

*決 議*

 日本は世界に誇る医療保険制度の下で健康寿命を延伸してきた。

 しかし政府は、国民を全く無視した医療保険制度改革を推し進めようとしている。

 経済財政至上主義にとらわれた改革によって、患者の負担だけが重くなり、病気を持った人達は受診を控えるとともに大きな不安を抱いている。医療は生命に直結するものであるだけに、必要な医療は誰もが公平・平等に安心して受けられるものでなければならない。これは国民の権利として、国が保障すべきものである。

 しかしながら、国は医療制度改革と称し、着々と医療費を抑制する手段として、際限なく患者負担増を断行しようと考えている。

 われわれは、安心して健康に暮らすことのできる社会の実現のため、政府・与党に対し下記事項を強く要求する。

* * * * * * * * * * * * * * *

一、際限なく増え続ける患者負担を軽減すること。
一、国民の生命と健康を守るため、必要な財源を確保すること。
一、療養病床の再編にあたって、医療難民、介護難民を生み出さない療養施設を確保すること。
一、医師、看護師不足を解消し、国民が安全で安心な医療を受けられる医療提供体制を確保すること。

平成20年1月10日
みんなが安心できる医療環境を共に考える和歌山県民集会

◆問い合わせ先:和歌山県医師会 TEL:073-424-5101


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