白クマ
日医白クマ通信 No.848
2008年1月21日(月)


定例記者会見
「がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査」の実施について

内田健夫常任理事


 内田健夫常任理事は、1月16日の記者会見で、日医が、「がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査」を実施することを明らかにした。

 日医では、昨年4月施行の「がん対策基本法」に基づいて、6月に「がん対策推進基本計画」が策定されたことを踏まえ、8月に、会内にがん対策推進委員会(プロジェクト)を設置し、がん対策を推進するためのさまざまな検討を行っている。また、(1)医師に対する緩和ケアの意識調査、(2)緩和ケアについてのマニュアル作成―を主たる内容とする、厚生労働省の委託事業を引き受けており、本調査は、この事業の(1)に当たる。

 同常任理事は、本調査の目的は、がん医療における緩和ケアに関する医師の意識を明らかにすることで、「がん対策推進基本計画」の重点課題の一つに掲げられている「治療の初期段階からの緩和ケアの実施」を推進するための基盤整備、がん患者およびその家族の苦痛の軽減ならびに療養生活の質の維持向上に資することであると説明。対象は、診療所の開設者・勤務医師、ならびに病院(精神科のみの病院を除く)の管理者・勤務医師で、日医がん対策推進委員会(委員長:垣添忠生国立がんセンター名誉総長)において検討し、常任理事会で協議、決定のうえ、実施するものであるとした。

 同常任理事によると、調査は無記名で、緩和医療の経験・在宅看取りの経験の有無や、これから関わる意向、緩和ケアに関する知識等を問う調査票を配布中であり、3月末ころをめどにまとめる予定で、今後の対策を立てるうえでの基礎資料としていきたいとの考えを示した。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第三課 TEL:03-3946-2121(代)

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