白クマ
日医白クマ通信 No.876
2008年3月13日(木)


定例記者会見
「TV‐CM広報開始以降の日医に対する意識調査報告」―中川常任理事

中川常任理事


 中川俊男常任理事は、3月12日の記者会見で、「TV‐CM広報開始以降の日本医師会に対する意識調査報告(第3回:2007年11月)」について説明した。

 日医は、2006年10月から、「高齢者医療」「学校保健」「医師の心ない一言」の3テーマのTV‐CM広報を開始、その直前から、日医に対する一般生活者の意識態度の変容を把握する目的で、定期的に広報・コミュニケーションの効果測定を行っている(第1回:2006年10月、第2回:2007年3月実施)。

 第3回となる今回の調査は、全国1,045サンプルの成人男女を対象に、日医の認知状況や日医への関心度などに関しインターネット調査を行った(実施期間:2007年11月19〜22日)。それによると、日医の認知状況は93%で、前2回の調査とほぼ同じ。助成想起(広告画像を提示)による調査でのテレビCM認知状況は50%を超え(前回調査比+3.3ポイント)、3テーマいずれの認知も前回より上昇した。

 日医に対する評価として、(1)関心度、(2)期待度、(3)信頼度、(4)役立ち度―の変化を見ると、調査を重ねるごとに上昇しており、特に、信頼度(第1回調査比+7.7ポイント)、役立ち度(同+11.4ポイント)の伸びが大きい。TV‐CM認知の有無による「認知者」と「非認知者」では、(1)〜(4)のいずれでも10ポイント前後の差がある。

 また、日医の活動に対する関心度では、「医療事故の防止」が前2回同様最も高く、次いで高い「地域医療における活動」「高齢化社会への対応」は、ここ1年間での関心度の高まりが顕著であった。

 性別・年代別では、ほぼすべてで前回に比べてスコアは上がっているが、特に40歳代女性での関心度と期待度の上昇が大きい。第1回調査と比べ、男女とも役立ち度のスコアは約2倍に、信頼度のスコアは、男性で1.5倍(30歳代では約3倍)、女性で約2倍に伸びている。

 これらについて、中川常任理事は、「少しずつだが、日医のイメージアップは確実に図られてきており、TV‐CMの効果も着実に表われてきているのではないか」と述べた。また、この結果は、新聞の全国紙を使った意見広告など、すべての広報活動を含めての効果だとの考えも示した。さらに、昨年12月から放映を開始した、新しいTV‐CM(「小児救急医療」「長期療養病床」など)の効果については、次回5月に実施予定の第4回調査を待ちたいとした。

◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)

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