白クマ
日医白クマ通信 No.889
2008年3月31日(月)


定例記者会見
私立病院における地球温暖化対策自主行動計画策定プロジェクト委員会報告書まとまる
―今村聡常任理事

今村聡常任理事


 今村聡常任理事は、3月26日の記者会見で、私立病院における地球温暖化対策自主行動計画策定プロジェクト委員会で取りまとめた報告書を、3月24日に内山洋司委員長(筑波大学大学院システム工学研究科教授)の代理として畑仲卓司委員(日医総研主任研究員)が唐澤人会長に提出したことを明らかにした。

 本委員会では、2005年4月の京都議定書目標達成計画の閣議決定を受け、日医として数値目標の入った自主行動計画を早急に作成するため、秋から計3回の委員会を開催して検討を行い、私立病院を中心とした医療分野における、2012年度までのCO2削減数値目標を含む「私立病院における地球環境化対策自主行動計画」を策定した。

 同常任理事は、報告書には、本計画の数値目標指標として、「エネルギー起源のCO2排出原単位(延床面積当りのCO2排出量、kg-CO2/m2)とし、基準年とする2006年まで、年率1.0%削減することを目指す」と明記されていることを説明。その目標達成への取り組みとして、「地球温暖化対策の啓蒙・推進体制整備」「省エネの積極的取り組み」「日常的な省エネ活動の取り組み」について、それぞれ具体的な方策が提言されていることを詳細に解説した。

 また、同常任理事は、「提言にもあるように、日医としても、病院における医療提供体制の社会的使命と公定の診療報酬といった固有性に鑑み、診療報酬面や税制面等での環境整備を国に求めていく」とした。また、電力・都市ガス会社等に対しては、今後のフォローアップ調査において必要なエネルギー消費量のデータを、各病院に対して提供するよう積極的に呼び掛けていくとした。

 なお、同常任理事は、「報告書を基に、委員会にも参加した日本病院会、全日本病院協会、日本精神科病院協会、日本医療法人協会とともに文言の修正等を行ったうえで自主行動計画を作成し、医療界として正式に発表したい」と今後の抱負を述べた。

注)実際には、文中の「CO2」の「2」は下付き文字、「/m2」の「2」は上付き文字になります。

◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第二課 TEL:03-3946-2121(代)

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