日医白クマ通信 No.90 2005年3月30日(水) |
日本医師会「生涯教育のための診療ガイドラインについて」 診療ガイドラインの有用性と課題について話し合う |
日本医師会と日本医療機能評価機構では、3月28日、橋本信也常任理事の司会進行で、「生涯教育のための診療ガイドラインについて」というテーマで、日医会館で講演会を行った。
冒頭、櫻井秀也副会長は、「診療ガイドラインは大切なものではあるが、ガイドラインによって、診療が縛られるものであってはならない」と述べ、診療ガイドラインが医療の質を高めるよい側面があるが、医師の裁量性とのバランスを保ちつつ利用するべきであることを指摘した。
プログラムは、(1)診療ガイドラインとは、(2)Mindsの概要、(3)診療ガイドラインの今後―であった。
(1)では山口直人日本医療機能評価機構理事、東京女子医大教授が、診療ガイドラインの有用性と問題点について説明した。
(2)では、星佳芳日本医療機能評価機構医療情報サービスセンター事業調整課長が、インターネット上で、MINDS(Medical Information Network Distribution Service)という、医療提供者や一般向けに診療ガイドラインを公開しており、その概要と使用方法などを報告した。
(3)では、福井次矢聖路加国際病院副院長が、診療ガイドラインの歴史的経緯、診療ガイドラインの意義、今後の課題などを講演した。
講演終了後、活発な質疑応答があり、最後に櫻井勇生涯教育推進委員会委員長が総括を行った。
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