白クマ
日医白クマ通信 No.905
2008年4月18日(金)


定例記者会見
「後期高齢者医療制度のあるべき姿について」
―中川常任理事

中川俊男常任理事


 中川俊男常任理事は、4月16日の記者会見で、後期高齢者医療制度の開始直後の混乱を受けて、後期高齢者医療制度のあるべき姿について、日医の見解を示した。

 同常任理事は、現在起こっている後期高齢者医療制度の施行上の混乱について、「一番の問題は、行政の準備不足により、新しい保険証が届かないことや、年金から保険料の天引きを行う制度等の周知不足により、国民に不安を与えていることだ」と発言。

 保険料についても、低所得者が負担増となるケースについて、「従来の国保では、低所得者を中心に、各市町村独自の減免措置が講じられていた。しかし、広域連合では、その部分について点数設定に十分な配慮がなされず、結果として、低所得者の保険料増となったのでは」と分析した。

 日医としては、後期高齢者医療制度を、「保障」の概念で見直し、最終的には、医療費の9割を公費負担で運営する方式が望ましいと述べた。

 また、同常任理事は、各地の医師会等から寄せられている、後期高齢者診療料に対する見解について、「各都道府県・郡市区医師会によって、対応が異なっている。取り扱いに関する周知不足により、一部の医師会のなかには、誤解を生じているところもある。正確な情報を把握し、慎重な対応をお願いしたい」と述べた。

◆問い合わせ先:日本医師会総合医療政策課 TEL:03-3946-2121(代)

◇定例記者会見資料はこちらから
 ⇒ http://www.med.or.jp/teireikaiken/


  日本医師会ホームページ
http://www.med.or.jp/
Copyright (C) Japan Medical Association.
All rights reserved.