日医白クマ通信 No.91 2005年3月31日（木）

大阪府医師会 「医療安全推進指導者講習会」をシリーズで開講

　大阪府医師会では、増加傾向にある医療事故を未然に防止し、安全で安心な医療を提供するため、現状の課題検討と事故防止体制を構築することを目的に、今期、医療安全推進委員会を新設した。

　同委員会では、医療従事者を対象とする「医療安全推進研修会」や、府民を対象にした「医療安全推進のための公開討論会」を開催。さらに、府内医療機関の医療安全推進指導者の育成を目的として医師・看護師・医療従事者らを対象に、「医療安全推進指導者講習会」を５回シリーズで開講した。本講習会は、大阪府病院協会・大阪府私立病院協会との共催の下に開催し、全５回受講した個人70人と66医療機関に修了証が交付された。

　本講習会を企画した医療安全担当の安田正幸理事は、本講習会への受講を機とした、さらなる安全対策への取り組みに期待を寄せた。

（文責：中川やよい大阪府医師会理事）
（問い合わせ先：大阪府医師会広報課０６−６７６３−７０１３）

日本医師会 第５回女性会員懇談会 ―女性会員の医師会参加状況を分析―

　第５回女性会員懇談会（委員長：保坂シゲリ横浜市医師会常任理事）が、伯井俊明・三上裕司両担当常任理事出席のもと、３月30日に日医会館で開催された。

　当日の議事は、「女性会員の医師会活動への参加について」であり、各委員から地元の現状について報告を受けた。多くの医師会では医師会役員・代議員のなかに占める女性の割合が10％にも満たないことが明らかとなり、委員からはこの現状を危惧する声が挙がった。

　その他、７月に開催予定の「男女共同参画フォーラム」の内容が決定し、４月５日開催の常任理事会に諮ることが決定した。また、来年夏に２回目のフォーラムを西日本で開催する方向で検討していくこととなった。

　次回は、日医の勤務医委員会と合同委員会を開催するほか、女性会員を医師会活動に参画させるための具体的方法論について議論を行う予定となっている。