日医白クマ通信 No.92 2005年4月4日(月) |
大阪府医師会 女性会員懇談会を設置 |
大阪府医師会では、近年、女性医師の増加が顕著であることから、女性医師を取り巻く現況とその抱える問題、さらには、将来的役割等の諸問題を検討するため、女性会員懇談会を設置した。
第1回懇談会は3月4日に開催した。酒井國男会長は、同懇談会の設置は重点施策のひとつであると述べ、増加しつつある女性医師問題の解決が急がれるとの認識を示した。同懇談会における議論を基に、改善すべきところは直ちに実行していくとし、中川やよい理事が参画している日医「女性会員懇談会」とも連携を密にしていきたいと強調した。
清野佳紀委員長は、「日本の女性医師の就業率は30歳代で急激に減少して60%台に落ち込むのに比して、スウェーデンでは、30〜40歳代においても、なお85%台を維持していて、社会全体で女性医師の就業を支えていく雇用環境が整備されている。日本では、女性医師比率の高い診療科で深刻な医師不足が生じているので、早急な対応が必要である」と現状を報告した。
これらの現状を踏まえ、各委員からは、相談窓口の設置や産休・育休中の身分保障、代替要員、復職時のレベルアップトレーニング、子育て支援体制や勤務体制の整備など、解決すべき課題が多く挙げられた。
同懇談会では、今後、女性医師を取り巻く現状を把握するためのアンケート調査を実施するなど、具体的な支援策を協議していく。
(文責:中川やよい大阪府医師会理事)
(問い合わせ先:大阪府医師会広報課06−6763−7013)
日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/ Copyright (C) Japan Medical Association. All rights reserved. |