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定例記者会見 厚生労働省「安心と希望の医療確保ビジョン」について ―内田常任理事 |
同常任理事は、「同会議は、医療の確保に関する様々な問題に対し、あるべき医療の姿のビジョンを策定することを目的に平成20年1月にスタートした。厚生労働大臣の私的諮問機関として、これまでに9回の会議を開催し、現在は骨子案のまとめに入っているが、その設立やメンバーの人選等に日本医師会は一切関わっていない」と説明。「現在までに医師会へのヒアリング等も全く実施されておらず、医療関係団体あるいは厚生労働省内の各種検討会・審議会における話し合いとの関連付けもなされていない」との認識を示した。同会議における、舛添要一厚生労働大臣の中医協に関する発言については、「事実と異なる認識があったと聞いている」として、「メンバーには医療関係者も含まれているものの、最終的には大臣の意向が反映されたビジョンが策定されるのではないか」との考えを述べた。 同常任理事は、「これまでにも、経済財政諮問会議や規制改革会議等がトップダウンで国の方針、方向性を決定するということが繰り返されてきた。今回の会議については、あくまで厚生労働大臣の私的諮問機関という位置づけではあるが、そこでの議論により今後の厚生労働行政の方向性が規定されるような動きがあれば、非常に由々しき事態である」と強い懸念を表明した。 ◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第一課 TEL:03-3946-2121(代) ◇定例記者会見資料はこちらから
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