白クマ
日医白クマ通信 No.937
2008年6月26日(木)


定例記者会見
「三重県における点滴作り置き事件に対する日医の見解を表明」
―中川常任理事

中川常任理事


 中川常任理事は、6月25日の定例会見で、三重県における点滴作り置き事件に対する日医の見解を発表した。

 同常任理事は、はじめに、「このたびの事件で亡くなられた方のご冥福と、健康被害を受けられた方々の一日も早いご快復を祈念します」と述べた後、日医の対応として、6月10日の事件の報道を受けた後、直ちに三重県医師会を通じて情報収集、事実確認をしたことを報告。三重県医師会からも、19日に院長本人から事情聴取したとの報告を受けたと説明した。

 そのうえで、本件については、「三重県および三重県警による捜査が行われているところであり、過失の有無等についてのコメントは差し控えたい」としながらも、「20日に公表された、調合した点滴の使用残液を翌日まで持ち越し、常温で机の上で保管していたことなど、三重県健康福祉部による検査結果が事実であれば、衛生管理状態に問題があったと言わざるを得ない」と発言。今回の事件を単なる責任追及として終わらせず、医療安全の視点から科学的に原因を究明するとともに、再発防止の糧とすることこそが必要な対応である。日医としては、これまで以上に医療の安全を意識し、自己研鑽を通じて最善の医療の提供に努めるべく、会員への指導、啓発に全力を尽くしていくとの考えを示した。

◆問い合わせ先:日本医師会総合医療政策課 TEL:03-3946-2121

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