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定例記者会見 「勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会を新設」 ―今村聡常任理事 |
同常任理事は、委員会を新設した背景について、(1) 近年、勤務医の過重労働が社会問題となっている状況に加え、医師と患者との関係等に絡むストレスなどが相俟って、うつ病の罹患、さらには自殺にまでつながるケースも見られること、(2) このような状況を放置すれば、勤務医の病院からの離脱、あるいは医療そのものからの離脱を加速させ、地域医療提供体制に深刻な影響を与え、国民の健康にも重大な影響を及ぼしかねないこと―があったと指摘。 このような多忙に加え、さまざまなストレスを抱える勤務医に対しては、精神面を含めた健康状態の把握、あるいは健康回復へのサポートが重要な対応と位置づけられることから、委員会では、勤務医の心身の健康を幅広くサポートする対策を検討し、その結果を具体的な施策として提示するとともに、その実現を図っていきたいと述べた。 具体的には、(1) 既存のデータによる勤務医と一般職種との健康状態の比較、(2) 諸外国の具体的な取り組みのわが国への応用、(3) わが国独自の対策の検討―等について、検証を行っていくと説明。委員については、現在、麻酔科、労働衛生、精神科等の勤務医が中心となっているが、必要に応じて医師会の先生方にも加わってもらうとしたほか、会内の勤務医委員会とも連携を取りながら検討を進めていくとの考えも示した。 ◆問い合わせ先:日本医師会地域医療第二課 TEL:03-3946-2121(代) ◇定例記者会見資料はこちらから
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