日医白クマ通信 No.95 2005年4月14日(木) |
橋本常任理事 医師の再教育と「地域保健・医療」研修について見解を示す |
橋本信也常任理事は、4月12日の定例記者会見で、(1)行政処分を受けた医師に対する再教育、(2)新医師臨床研修制度における「地域保健・医療」研修―について説明を行った。
◆医師の再教育への積極的取り組みを強調
橋本常任理事は、厚生労働省「行政処分を受けた医師に対する再教育に関する検討会」が、3月末に発表した報告書案を受け、こうした医師の再教育に、積極的に取り組みたいとの日医の姿勢を、改めて強調した。
昨年11月に行った定例記者会見でも示した「臨床研修修了後の医師教育の3カテゴリー」(日医白クマ通信No.40参照)中のC「行政処分を受けた医師」への再教育における「助言指導者」の役割の重要性を指摘し、日医もこの養成に協力したいとした。
さらに、同カテゴリー中B「いわゆるリピーター医師」への再教育については、日医が、一定の基準を作成のうえ、本年度の開始に向けて準備中であることを明らかにした。
◆地域医師会と連携し、2年目研修医に真の地域医療研修を
橋本常任理事は、新医師臨床研修制度の2年目研修である「地域保健・医療」研修の内容について注意を促した。
a.昨年4月時点での「臨床研修協力施設」2,519施設中、診療所等の医療機関は1,313(52.1%)であるから、受け皿は十分であるとし、b.日医および都道府県医師会が、これまでに「指導医のための教育ワークショップ」を22回開催、968名の会員が研修指導医の修了証を取得していると説明。
「臨床研修協力施設」でプログラムの鍵を握る研修病院院長や研修管理委員会等は、地域医師会と連携して、2年目研修医が、地域の診療所・中小病院等で、実のある、真の地域医療の研修ができるようにして欲しいとの期待を示した。
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