日医白クマ通信 No.99 2005年4月19日(火) |
第4回自浄作用活性化委員会 ハンドブックの内容について検討を行う |
議事は、(1)医師会自浄作用活性化の基本方針とその具体化、(2)その他―であった。 石川育成委員長の司会で開会し、最初に、灘区医師会より依頼があった件について寺岡暉副会長が、当委員会の見解を示したことにより、現段階での日医自浄作用活性化委員会の役割を果たしたと報告した。 次に、「自浄作用活性化推進に向けて―ハンドブック―」の内容について検討を行い、(1)医師会自浄作用対象事例、(2)自浄作用活性化委員会(a自浄作用活性化委員会の設置b日本医師会と都道府県・郡市区医師会の連携c「不正行為」への対応d自浄作用活性化委員会規則(例))、(3)医師会自浄作用に向けた様々な取り組み(a.生涯教育制度 b.医療事故防止・再発防止 c.広報活動 d.非会員に対する考え方)―などについて意見の交換が行われた。 このなかで、会員の「不正行為」があったと思われる場合には、まずは、郡市区医師会の自浄作用活性化委員会が取り上げ、解決しないときは都道府県医師会の自浄作用活性化委員会、さらに解決しないときは、日本医師会の自浄作用活性化委員会に付託される手続きをとるべきとされている。 自浄作用活性化委員会での対応は、a.対応不必要 b.裁定委員会への審議付託 c.日医医療事故防止研修会等への参加必要の指示 d.医師会長からの注意・指導など―の4つに分かれるとしているが、今後さらに委員間で意見交換を行う。 この日、委員からは、「これらの機能が実効あるものになるためには、日医、都道府県医師会、郡市区医師会の緊密な連携がきわめて重要になる」などの意見が出された。 |
大阪府医師会 防ぎ得る医療事故をチームワークで阻止 |
大阪府医師会は、3月26日午後、大阪府医師会館で病院の医事課職員等を対象に医事紛争研修会を開催、約300人が参加した。
府医では、平成16年度に「医療安全推進委員会」を立ち上げ、現状の問題分析と未然の事故防止体制について検討を重ねている。これまでに医師・医療従事者向けの研修や医療機関での指導者養成のための講習を実施したほか、府民とともに医療安全を考える公開討論を開催するなど、安全な医療提供を目指して取り組んでいる。
この日の研修会で酒井國男大阪府医師会長は、防ぎ得る医療事故を阻止するには、医療機関内のチームワークが重要と説くとともに、危機管理策の柱のひとつとして医療安全を推進していきたいと述べた。
続いて、安田正幸大阪府医師会理事から医師賠償責任保険の概要を述べられた後、医療事故対応の流れについて、損害保険ジャパンの倉本久司氏と府医顧問弁護士の金田朗氏が講演。事故発生後、事実関係の調査・証明や事故原因の追求、過失有無の証明を経て解決に至るまでの流れや、用語の定義、更には、法律上の責任などが説明された。
(文責:中川やよい大阪府医師会理事)
(問い合わせ先:大阪府医師会広報課06−6763−7013)
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