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平成30年(2018年)11月5日(月) / 日医ニュース

結核、NCDsに関する国連総会ハイレベル会合で演説

結核、NCDsに関する国連総会ハイレベル会合で演説

結核、NCDsに関する国連総会ハイレベル会合で演説

 横倉義武会長は9月27日、国連総会議長からの要請を受け、ニューヨークで行われた「NCDsに関する第3回国連総会ハイレベル会合」に出席し、世界医師会(WMA)会長として演説を行った。
 同会合の今回のテーマは、「エビデンスベースのベストプラクティス、科学的知識及び過去の教訓の共有を含め、各国でのUHC達成のための政策策定におけるNCD(非感染性疾患)の予防と管理のための保健システム強化と資金調達」であり、2011年、2014年の前2回のハイレベル会合で掲げられた目標の進捗、及び予防と治療を通じてNCDによる早期死亡率の3分の1減少という目標を含む、持続可能な開発のための2030アジェンダの関連目標の進捗の評価に貢献する機会となった。
 パネル1では、ザンビア共和国のエドガー・ルング大統領、セントクリストファー・ネーヴィスのティモシー・ハリス首相の共同議長の下、元ニューヨーク市長でWHOのNCDs特使を務めるマイケル・ブルーンバーグ氏が基調講演を行った。
 次いで、パネリストとして、横倉WMA会長、サニア・ニシュター氏(パキスタン、NCDsに関するWHO独立ハイレベル委員会共同議長)、ゾレカ・マンデラ氏(南アフリカ、ネルソン・マンデラ元大統領の孫)が、それぞれスピーチを行った。
181105l2.jpg 横倉会長は、「精神保健とWell-being」をテーマに、日本における認知症の状況と地域社会で支えていく取り組み、学校保健、食育を通じた小児の肥満予防の重要性について言及。更に、認知症を含めたNCD対策には健康促進、予防、専門的治療、リハビリなど、医師主導のプライマリケア・システムを土台とした強力な保健医療システムを構築することが求められ、そのためには医療分野により多くの投資が必要であることを強調した。
 その他、26日には日本が共同議長国を務める「結核の終焉:世界的流行への緊急グローバル対策」をテーマとした「結核に関する国連総会ハイレベル会合」に出席した。
 同会合は、マリア・フェルナンダ・エスピノサ・ガルセス国連総会議長(ベルギー)のあいさつで開会し、アミーナ・モハメッド国連副事務総長(ナイジェリア)、テドロス・アダノムWHO事務局長らのあいさつの後、全体会議において各国の首脳及び保健大臣が自国における結核対策について、財政面、制度面での対策を報告した。
 また、夕方には、タイ、日本、ウルグアイ共催によるUHC2030(UHCの推進を"Global Movement"と位置づけ、日本を含む77カ国、WHO、世界銀行、ユニセフなどの国際機関等が活動のパートナーとなっている)のサイドイベントが開催され、SDGs(持続可能な開発目標)の目標年である2030年までにUHCを達成するための各国及びパートナーの協力、政治的な推進力の醸成等の議論が行われた。
 横倉会長は、ニューヨーク滞在中、米国日本人医師会のロバート柳沢会長(マウントサイナイ医科大学内分泌科教授)、本間俊一前会長(コロンビア大学循環器内科教授)、加納真紀副会長、加納良雄事務局長らとも面会し、日米の医療事情について懇談を行った。
 28日には、ワシントンDCを訪問し、カンザス州出身元海兵隊大尉で共和党のパット・ロバーツ上院議員と面談した他、第3回日米グローバルヘルス協力対話にも出席し、両国の医療における課題について、意見交換を行った。
 また、「効果的な医療システムの構築」のセッションが、全米医学研究所のビクター・ザウ所長が議長を務めて開催され、日米の専門家による議論が行われた。
 その他、横倉会長は、米国のロビイストであるロイ・ファウチ氏の夕食会にも出席。在アメリカ日本国大使館相川一俊特命全権公使、ルイジアナ州出身共和党のビル・キャシディ上院議員らと、両国の医療における課題について懇談した。

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