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平成30年(2018年)11月20日(火) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

「2020年東京オリンピックマラソン競技のスタート時刻1時間半繰り上げに関する要望」を提出

定例記者会見 10月31日

 長島公之常任理事は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に提出した「2020年東京オリンピック マラソン競技のスタート時刻1時間半繰り上げに関する要望」の内容について説明した。
 同常任理事はまず、10月29日、横倉義武会長が、尾﨑治夫東京都医師会長と共に森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会長らと会談し、選手、大会関係者並びに観客の熱中症のリスクを軽減するためにも、マラソン競技のスタート時刻を実施予定である午前7時から午前5時半に繰り上げることを求めた他、競歩やパラリンピック競技における熱中症対策についても要望したことを報告した。
 また、会談には、松本孝朗中京大学スポーツ科学部スポーツ健康科学科教授も同席し、自らの研究データを基に、①現在予定されているとおり、マラソンが7時にスタートした場合、暑さ指数に応じた注意事項等では、コースのほとんどの区間で「厳重警戒」レベルを超える②競歩においても日差しを遮る建物等がほとんどないコースとなり、選手ばかりでなく、関係者や観客の熱中症の危険性が高くなる―ことを指摘したことを明らかにした。
 その上で、同常任理事は、「熱中症による救急出動の要請が急増した場合に、医療機関や一般患者の診療に対して影響が及ぶことが危惧される」として、熱中症対策の重要性を訴えるとともに、今回の要望に対する理解を求めた。
 なお、今後、桜田義孝五輪担当大臣及び小池百合子東京都知事へも同様の趣旨の要望を提出する予定となっている。

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