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令和2年(2020年)2月20日(木) / 日医ニュース

インフルエンザの季節がやってきた

 インフルエンザが、わが地域でも流行し始めました。もし、新型インフルエンザがわが国へ渡来したら、医療関係者はもちろんのこと、地域住民にも集団接種を行うことになります。言うのは簡単ですが、実際に実行するとなると考えるだけでゾッとします。
 インフルエンザの歴史を調べてみました。古いところでは、紀元前412年にヒポクラテスが「熱が出て、咳が止まらなくなった患者が村中に広がった」という記載をしています。日本では、平安時代に記載があり、江戸時代では、お七かぜ、谷風、お駒かぜ等と呼ばれています。
 20世紀以後の大流行は、1918年スペイン風邪(H1N1亜型)、1957年アジア風邪(H2N2亜型)、1968年香港かぜ(H3N2亜型)、1977年ソ連かぜ(H1N1亜型)、2009年新型インフルエンザ(H1N1亜型)があります。
 中でも、第一次世界大戦の末期に発生したスペイン風邪は、一回の流行としては最大の感染者、死者を出し、感染症の歴史の中で最大の悲劇です。当時の世界人口は18億人、少なくともその半数から三分の一が感染し、死亡率は10~20%になり、世界人口の3~5%が死亡したと推定されています(約8000万人とも)。また、第一次世界大戦の終結を早めたともいわれます。両軍が膠着状態に陥った西部戦線では、両軍兵士がすし詰めになった塹壕(ざんごう)戦が3年半も続いているところへインフルエンザウイルスが侵入し、死者が続出し戦争が継続できなくなりました。
 新型インフルエンザのパンデミックが起きないことを願っております。

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