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令和2年(2020年)7月5日(日) / 南から北から / 日医ニュース

城巡り

 最近のマイブームは全国の城巡りです。城巡りを始めたきっかけは日本100名城というスタンプを押していく本(いわゆるスタンプラリー)をネットで見つけたからです。ちょうどその頃、国内で行ったことのない土地がまだまだ多いなぁと思っていたので、全国の城を回りながらいろいろな土地を訪れてみようと考えました。
 日本には現在一般的に見学できる城は200ぐらいあるそうです。日本100名城の後、続日本100名城が出ていますので200以上はあります。1カ月に1~2カ所行っても10年くらいかかりますね。私は月に1回はどこかの城に出掛けるようにしています。今までスタンプを押した城は46カ所です。まだ4分の1なので、しばらくは暇つぶしができそうです。
 初めの頃は有名な城(松本城、姫路城等)から行っていましたが、最近は青森の浪岡城や岩手の九戸城など、あまり一般の人は知らない城に行くことが多いです。あまり観光客もいない、たまに私一人だけのことがありますが、のんびりできて気に入っています。
 今年最初は静岡県沼津市にある興国寺城(こうこくじじょう)に行ってきました。戦国大名北条氏の祖伊勢宗瑞(北条早雲)の旗揚げの城と伝えられています。1487年に今川家の家督争いを収めた功績でこの地を与えられたそうです。その後、早雲は勢力を東に拡げ、小田原北条氏を築いていきました。
 城と言えば姫路城や大阪城などの石垣と天守がある城をイメージすると思いますが、戦国時代初期の城は山城が多く、また天守も残っていないのがほとんどです。山城は100~200メートルの山の自然の地形を利用して土塁(どるい)や空堀(からぼり)を造って城を防御しています。そのような場所なので山城巡りは軽い山登りとなり、日頃運動不足の身にはなかなか堪えます。
 しかし、城巡りをしなければ一生行かないであろう場所で自然を感じ、昔の人々の生活を想像するのは、日々のストレスを忘れ、リフレッシュするにはいいです。また、その土地のおいしいものを食べ、お酒を頂くと最高ですね。歴史、旅が好きな方はお試しください。

東京都 練馬区医師会報 第623号より

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