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令和2年(2020年)11月12日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース

新型コロナウイルス感染症の感染者数急増を受けて

 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が10月以降、再び増加の兆しを示していることを受け、中川俊男会長は11月11日の定例記者会見で、手洗いやマスク着用など、基本的な感染予防対策の徹底を求めるとともに、年末年始においても「3密」を避けるよう呼び掛けた。

 同会長は、北海道では11月7日に独自の5段階の警戒ステージが「2」から「3」に引き上げられたことを挙げ、「特に北海道での感染者数の急増は、人口を考えると大変憂慮すべき事態となっている」と強調。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が9日に取りまとめた緊急提言の5つのアクション(①今までよりも踏み込んだクラスター対応、②対話のある情報発信、③店舗や職場などでの感染防止策の確実な実践、④国際的な人の往来の再開に伴う取り組みの強化、⑤感染対策検証のための遺伝子解析の推進)を評価した上で、「季節性インフルエンザの流行時期や年末年始を迎えることを踏まえ、国には、地域の感染拡大の兆候をできるだけ早期に察知して、先手の対応をとって欲しい」と要望した。

 また、「Go To トラベル」について、赤羽一嘉国土交通大臣と加藤勝信内閣官房長官が会見において、北海道を現段階で除外する状況にはないとの認識を示したことに対し、「今後の感染拡大の状況を見ながら、急速な感染拡大の兆候が見られた場合は、柔軟に見直しを考えて頂きたい」と要請した。

 その上で中川会長は、「全国的な感染者の急増が続けば、医療提供体制が全国で逼迫することは明らか。決して特定の地域の問題でなく、国民全体で一致団結して防いでいきたい。日本医師会はその中心となって頑張っていきたい」と述べ、感染をこれ以上広げないためにも、引き続き、「手洗い」「マスク着用」といった基本的な感染防止対策を徹底し、年末年始においても「3密」を避ける努力が大切であるとした。

 記者との質疑応答では、現在の状況が波としてはいわゆる第3波と考えてよいのではないかとの見方を示すとともに、気温の低下に伴い、全国的に感染者数が増えることが見込まれることから、換気の徹底なども強く求めた。

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