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令和6年(2024年)5月5日(日) / 日医ニュース

日本臨床分科医会代表者会議 所属医会の活動②

日本臨床外科学会

①現在、本会で最も力を入れていること
 まずは学会誌の電子ジャーナル化です。外科系学会の多くが移行しており、遅ればせながらも2年越しでの取り組みが最終段階となり、本年4月号から実現することとなりました。
 冊子体では発行しないこととしたため、5.2%を占める高齢会員も視野に入れて、雑誌をパラパラとめくって全体を通覧できる機能を盛り込んだのが、他学会にはない特徴です。
 次に、跡見裕前会長と炭山嘉伸前副会長の尽力により、全都道府県に設置された支部が本会の特徴の一つであり、これまでも年1回の合同懇談会などを通じて、支部との連携を図ってきました。その強化を目指して、本部役員が支部会合に定期訪問することなどが開始されており、保険診療委員会の活動と共に全国の臨床外科医の意見が集約できるように努めています。
②本会が抱えている課題
 ここ数年、会員数の減少幅が大きくなっています。外科医全体の減少、高齢化の底流がある中、世代別退会者データなどで要因分析するとともに、専門医制度をもたない本会での会員のつなぎ止めとして、学術集会の魅力を一層高めるなどの方策を、まずは役員一同で検討中です。
 また、女性会員の絶対数、比率も共に減少傾向にあります。役員の増加を目論見(もくろみ)つつも実現しておらず、当該委員会を設けて対策を検討中です。
 役員の高齢化と世代交代も今一歩進める時期に来ていると感じています。
③日本医師会員へお願いしたいこと
 本会は、当時唯一の全国規模の外科学会が動物実験を主体とした研究報告の場であったため、外科学の進歩を臨床で生かすには不十分であったことから、これを解決すべく、外科臨床に基づいた報告討議をする場として1937年3月に開業医が集まってつくられました。
 その経緯は、『日臨外会誌70巻4号』等に詳述されており、少しでも興味を持たれた方はご参照頂き、どのような形であれご参画頂ければ、大変ありがたく存じます。
 活動の詳細は、学会ホームページをご参照願います。
https://www.ringe.jp/

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