風しんはそのほとんどが数日で自然になおる病気ですが、対症療法として発熱に対する解熱剤、関節痛に対する鎮痛剤などが投与されます。ウイルスに直接作用する薬はいまのところありません。 風しんの予防はワクチン接種が有効です。毒性を弱めたウイルスである風しんワクチンを接種することで、感染を予防することができます。風しんワクチンの副作用は非常に少なく、ごくまれに発熱や発しんが出ることがあります。
2006年からは麻しんと風しんの混合ワクチンの接種が行われており、1歳〜2歳未満と5歳〜7歳未満の2回接種することになっています。さらに、2008年4月から向こう5年間に限り、それぞれの年度の中学1年生に相当する年齢の人、および高校3年生に相当する年齢の人も新たな定期接種の対象となりました。
風しんワクチンの集団予防接種は1977年から中学生の女子を対象に開始されました。その後、予防接種法の改正により1994年からは接種対象が生後12月〜90月の小児男女に変更されました。この法改正の経過措置により、1979年4月2日〜1987年10月1日生まれの人は個別にワクチン接種が行われましたが、その半数は予防接種を受けていないと推定されています。
この時期に生まれた方で特に女性の方は、最寄りの医療機関で風しんに対する免疫の有無を調べてもらうことをおすすめします。
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