はしかにかかった場合は、消化がよく、口あたりのよい食品をとるようにし、十分な水分補給を心がけます。また、人への感染を防ぐため、熱が下がった後でも外出は控えます。とくに児童生徒の場合、熱が下がっても3日間は休まなければならないことが、学校保健法で定められています。
また、回復した直後は身体の抵抗力が低下しているため、他の病気にかからないように注意しましょう。
はしかの一番の予防法は麻しんワクチンの接種です。
現在、はしかの予防接種は、生後12月から生後24月に至るまでの間にある者が1回、5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者が1回の合計2回の接種となっています。接種を2回行う理由は、
・ | 1回目の接種を受けなかった、あるいは受けても免疫がつかなかった子どもたちに免疫を与えるため、 |
・ |
1回目の免疫を強固なものにするため、 |
などがあります。1回目のワクチンを接種しても免疫がつかない割合は、約5%と考えられています。また、万一はしかに一度かかれば、免疫がついて再び発症することはまずありません。
また、2007年の流行を繰り返さないようにするため、2008年4月から向こう5年間に限り、これまで1回しか定期接種の機会がなかった次の人達が新たな定期接種の対象となりました。
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2008年4月〜向こう5年間、それぞれの年度の中学1年生に相当する年齢の人。 |
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2008年4月〜向こう5年間、それぞれの年度の高校3年生に相当する年齢の人。
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はしかにかかったかどうか、予防接種を受けたかどうかがわからない人は、母子健康手帳を見たり、家族に聞いて確かめてみましょう。予防接種を受けておらず、かかったこともない人は、かかりつけの医師にご相談ください。