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●じんましんとはどんな病気か?

じんましんのメカニズムは?

じんましんの治療は?予防法は?





じんましん
じんましんとはどんな病気か?

「じんましん(蕁麻疹)」は、よく知られている皮膚の病気の一つで、経験したことがある方も多いと思います。ただ、ひとくちにじんましんといっても、症状や原因はさまざまです。まずは、じんましんとはどんな病気かを見ていきましょう。じんましんを大きく分けると、次の3つの型に分類されます。

  1. 特発性じんましん
  2. 特定の刺激や負荷で誘発されるじんましん
  3. その他、血管性浮腫やじんましん関連疾患による特殊なじんましん

ちなみに、じんましんの「蕁麻」は、土手や草むらなどに生えているイラクサの漢名です。イラクサの茎や葉にあるとげに触れると、その部分にかゆい発疹が現れることからこの名前がつきました。

 

◎症状の分類

【1. 特発性じんましん】

一見難しそうな名前ですが、特発性とは“特別な原因が見当たらない”という意味で、じんましんの多く(7割程度)はこの特発性だといわれています。突然、皮膚に淡紅色の皮疹が現れます。この皮疹は蚊に刺されたときのように少し盛り上がった形状をしており、強いかゆみをともないます。

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その皮疹は通常数十分〜1日以内にうそのように消えてしまいますが、一度皮疹が出ると、同じ皮疹が毎日のように繰り返し現れます。なお、皮疹が出ている期間が1カ月以内を急性じんましん、1カ月以上を慢性じんましんと呼びます。

【2. 特定の刺激や負荷で誘発されるじんましん】

特定の刺激や負荷で誘発されるじんましんには、アレルギー性と非アレルギー性のものがあります。

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A. アレルギー性じんましん

食物や薬剤などに含まれる抗原物質によるアレルギー反応で起こるじんましんです。抗原物質摂取から数分〜数時間後に、強いかゆみをともなう皮疹が出現します。原因となる物質を摂取しなければ、症状は現れません。また、食物によるアレルギー性じんましんは摂取するだけでは何も起こらず、摂取後、運動することによりじんましんが起こることがあります。呼吸困難、喘息様症状、血圧低下などを伴う激しい症状が起こることもあるので、注意が必要です。

B. 非アレルギー性じんましん

アレルギー反応を介さずに、物理的な刺激で起こるじんましんです。代表的なものに、皮膚を引っ掻いたあとに沿って皮疹ができる機械性じんましん、冷水や温水などに触れてできる寒冷・温熱じんましん、日光に当たってできる日光じんましん、ラテックスゴムなどに触れて起こる接触性じんましんなどがあります。

 

【3. その他、特殊なじんましん】

じんましんに似た症状が出るもので、上記1、2の分類にあてはまらないもので、比較的稀なものです。くちびるやまぶたが突然腫れ上がる血管性浮腫、血管炎が原因で皮疹が1日以上持続するじんましん様血管炎などがあります。

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