マイコプラズマ肺炎は、家庭や学校などで患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と接触したりして感染するといわれています。また、感染から発症までの潜伏期間は2〜3週間くらいとされています。
肺炎マイコプラズマという病原体ですが、直径が150nm程度とウイルスなみに小さいものです。ただ、ウイルスがヒトの細胞内でしか増殖しないのに対し、細胞の外でも増えることができます。
また、細菌にはある細胞壁をもっておらず、いろいろな形に変形できます。そのため、細胞壁の合成を妨げるタイプの抗生物質はまったく効き目がありません。治療はタンパク合成阻害作用をもった抗菌剤によります。
こうした性質から、肺炎マイコプラズマは一応は細菌に分類されますが、ウイルスと細菌の中間に位置するタイプの病原体といわれています。
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