立っているときやお腹に力を入れたりすると、鼠径部に膨らみが出ます。横になったり、手で押さえたりすると膨らみはなくなります。初期の段階では、痛みなどの自覚症状はなく、違和感や不快感がある程度です。
はみ出しを放っておくと、重力に負けて徐々に大きくなることがあります。はみ出しが大きくなると、痛みや息苦しさなどを感じるようになり、日常生活にも支障をきたすようになります。
腹部への圧力は鼠径ヘルニアによくないといわれています。
たとえば、「長時間立ち続ける」「重い荷物を持つ」「便秘がちである」「太っている」などは、腹部に圧力がかかりやすい状態にあたります。
仕事は別として、便秘や肥満は食生活である程度は改善できますので、カロリーを控えめにしつつ食物繊維や野菜を摂るなどの工夫をするとよいでしょう。
いずれにしても、日頃から自分の体の異変をチェックし、異状があったらできるだけ早く医師の診察を受けるようにしましょう。
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