VDT症候群の予防としてはパソコンなどでの作業をしないことですが、いまの時代、それは簡単なことではありません。
厚生労働省では、VDT作業をする人の心身の負担を軽減し、VDT作業を支障なく行うための「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を平成14年に策定。作業環境管理、作業管理、健康管理などに関して細かく基準を定めています。
以下にその予防と対策を簡単にまとめておきます。
◎作業環境
- 室内は、著しい明暗の対照がなく、まぶしさを生じさせないようにする
- 太陽光が入る場合は、窓にブラインドやカーテンを設ける
- 反射防止型ディスプレイを用いる
- ディスプレイの位置、前後の傾き、向きを調整してグレア(映り込み)を防止する
◎作業時間
- 連続作業時間が1時間を超えないようにする
- 連続作業と連続作業の間に、10〜15分の休止時間を設ける
- 連続作業時間内に1〜2回程度の小休止を設ける
◎作業姿勢
- 椅子に深く腰をかけてしっかり背もたれに当て、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とする
- 40cm以上の視距離が確保できるようにする
- ディスプレイは、その画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにする
VDT症候群の予防は、作業環境を適切に整え、休憩をこまめに取ることで、かなりの効果が期待できます。
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