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対策型検診ではいくつかの条件を基に検診内容が決められています。がんになる可能性と死亡率が高いこと、検診に適した安全で精度の高いスクリーニング法があること、早期治療の効果が高いことなどを加味して、がん検診の有効性が高いものが選ばれています。
参考:2021年がんによる死亡数 1位 2位 3位 4位 5位 男性 肺がん 大腸がん 胃がん 膵臓がん 肝臓がん 女性 大腸がん 肺がん 膵臓がん 乳がん 胃がん 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
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がんは、年齢や性別で罹患率が大幅に異なります。100人に1人程度罹患する年代もあれば、10万人に数人の年代もあります。
がん検診の目的は、がんを早期に見つけて治療することです。がんに罹患する可能性が低い年齢で検診を行うのではなく、罹患率が高くなる年代から検診を行っています。 -
がん検診の効果は、がんによる死亡率が減少したということを科学的に証明することが必要です。検診の効果があるかどうかは、検診料金に反映されるわけではありません。このため、検診料金の高い検査が、必ずしも効果のある検診とはかぎらない場合があります。がん検診を受診する場合には、市区町村やかかりつけの医師などに相談し、費用ではなく効果を確認して、受診するかどうかを判断してください。
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各地方自治体(都道府県、市町村、特別区)で、がん検診や一般の健康診断、人間ドックの案内をしています。各地方自治体から委託を受けた医療機関などで受けることができます。これらの検診は、どなたでも受診することが可能です。ただし、対象となる年齢や実施時期、検査を行う場所、費用負担は各自治体によって異なります。
詳しくは、各地方自治体のがん検診担当窓口にお尋ねください。 -
がん検診は、症状のない方のための検査です。
明らかな症状のある方には、それぞれの体の状態に応じた適切な検査や治療が必要になります。症状のある場合は、必ず医療機関を受診しましょう。 -
がん検診で精密検査が必要と判定されたのは、「がんの疑いを含め異常(病気)がありそう」と判断されたということです。その原因について、より詳しい検査を行い、本当に異常があるかどうかを調べる必要があります。症状がない、健康だからといった理由で精密検査を受けない場合には、がん検診で見つかるはずのがんを放置してしまうことになります。
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がん検診の種類によって、精密検査の方法が異なります。どのような医療機関で精密検査を受けたらいいかは、検診を受けた医療機関や、かかりつけ医にご相談ください。