健康交差点No.17 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
体調管理も仕事のうち?
古市幸子(アナウンサー)

イラスト 想像はしていましたが、仕事を始めてみて、「アナウンサーって本当に体力勝負だなぁ」と実感しています。もともと、規則正しい生活が好きな私は、毎日の起床、就寝、食事時間がバラバラな生活に最初は面食らい、新入社員時代は疲れのあまり休みの日に1日中起き上がれなかったことも…。

 そんなハードな生活を送りながらも、生き生きと仕事をしている先輩アナウンサーを見て、「こんな生活していて、先輩たちはなんで元気で疲れも顔に出ないの?」と不思議でしたが、仕事をしてその楽しみを覚えていくうちに、目の前にあることに一生懸命取り組むことがいちばんのエネルギーになることに気づきました。そう思える仕事に出会えたことに、本当に感謝しています。

 でも、体調管理も仕事のうち。「たかが風邪」も仕事の大敵。うがい・手洗いは欠かさないようにしています。時々、ただ寝るだけの休日を過ごすのも、健康の秘訣かも知れません。

診察室から 現物給付制度ってなに?
 日本の医療保険制度は、被保険者(患者さん)に、医療サービスそのものを給付する制度、つまり「現物給付」になっています。お金のあるなしに関係なく、だれもが同じ医療を平等に受けることができるのです。

 「お金を払えば、特別な医療が受けられることにすべきだ」という人もいます。でも、もしそうしたら、すべての国民に平等な、今の医療保険制度が破壊されてしまうのです。

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