健康交差点No.46 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
メシ喰わざれば力なし
松本零士(漫画家)

 幼少の頃とけがを除いて、寝込んだという記憶はない。多少の熱が出たり、歯が痛んだという以外、病気など気にしたこともない。

 けがは骨が出たり、アキレス腱断裂だとか、アバラ骨6本を1年の内に折ったりと、数え切れないほどあるが、いわゆる病気という代物には、いまだ出会ったことはない。

 われを忘れて暴れるから、けがをするのは性格上の問題だと自覚しており、これが病気といえば病気なのかも知れない。インド、アフリカ、アマゾン、南太平洋とウロツキ回れば、けがもするさと気にもならない。

 健康を維持するにあたって、1つだけ気付いている事実がある。

 それは、常に自分のペース、時間の間隔を守って、腹が立てば悩まず怒り、心臓に毛を生やして食事や睡眠をとるという、厳然たる自然の摂理に身を委ねれば何事もない。

 一見無茶苦茶な仕事のようでも、これさえ貫けば健康を損ねることはないと信じている。

診察室から 介護保険制度の仕組み(1)

 平成12年4月の導入後、丸5年が経過しようとしている介護保険制度について、ご存知ですか? この制度は、介護を必要とする状態となっても、自立した生活ができるよう、高齢者の介護を社会全体で支える仕組みです。

 介護保険では、65歳以上を第1号被保険者、40歳以上65歳未満を第2号被保険者としています。そして、介護や支援が必要となった場合には、市区町村に申請し、サービスを受けられる状態であるかどうかの認定(要支援・要介護認定)がなされて、介護保険サービスが受けられる仕組みとなっています。

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