日本は世界一の長寿国です。高齢者は病気を持つ頻度が高く、医療は日進月歩で進歩しています。そのために、国民医療費は、年々少しずつ増加しています。これは、むしろ当然のことです。(図左下)
平成9年版厚生白書では、平成5年に24.4兆円であった国民医療費が、平成12年には38兆円、平成22年には68兆円、平成37年には141兆円と、医療費が高騰することを予測して、危機感をあおっています。(図右)
しかし、実際には、平成12年の国民医療費は、30.4兆円でした。
これは、国民医療費を抑制するための情報操作であったといえます。
国民の願いは、医療の質を上げてほしいこと、医療の安全性を高めてほしいことです。現在のような医療費抑制政策では、この国民の願いを達成することは不可能です。 |