兵庫県はご承知のとおり、南は瀬戸内海・淡路島から北は日本海・城崎に至るまで、広大な面積と多彩な風土に彩られた県域となっており、県庁所在地で兵庫県医師会館 のある神戸市に人が集まるだけでも多大な時間と労力を要する。それでなくとも多忙な先生方の費やす無駄を省くという意味で、「テレビ会議システム」の導入は必須のもの だった。
先行する日医や他地区の同様のシステムも参考にしながら、パーソナルレベルの簡易なものではなく、通常の委員会等での多地点接続や研修会のサブ会場への転 送等に堪えられる、導入システムのテストを踏まえた選定を行い、平成22年6月の理事会決定をもって導入開始。兵庫県医師会と県下7拠点医師会を結ぶネットワークを順次拡 大していった。
専用機大画面によるハイビジョン画像とひずみ等のない音声交換で、日医方式よりもはるかに臨場感があり、各種委員会等にストレスなく活用できている。委員の先生方 も地元の医師会への出務で済み、臨時休業にする必要もない。
研修会等の画像音声転送によるサブ会場方式も実施しているが、NTT基地局も含めたシステムダウンも何度か経験してきており、当日の録画バックアップはもとより、そ れを別ルートからUstream Serviceにより流すことで、高価な二重化よりも簡易にサポートを実現してきた。
今後は、個人タブレット端末の利用も含めた、より便利なアクセスへの拡充を、日医認証局の県医ローカルサーバー運用とも平行して検討中である。