横倉義武会長は10月21日、今村聡副会長と共に総理官邸を訪れ、安倍晋三内閣総理大臣と会談を行った。
横倉会長は、第3次安倍改造内閣が10月7日に発足したことへの祝意を改めて伝えるとともに、最近の動きとして、(1)世界医師会(WMA)モスクワ総会、(2)第12回国民医療推進協議会(10月7日開催)─の審議内容について報告。
(1)では、アフガニスタンにおける国境なき医師団の病院に対する爆撃を非難する緊急決議が採択されたこと、カザフスタン医師会の会長と総会期間中、被ばく医療に関する協力に関して面談を行ったことなどを説明した。
(2)では、当日取りまとめられた決議の内容を説明する中で、横倉会長は、(1)診療報酬は「モノ」から「ヒト」の評価が必要であること(2)健康保険法において薬剤は診察等と不可分一体であり、薬価改定財源は診療報酬本体へ充当すべきであること(3)医療等に係る消費税負担の問題は医療機関にとって深刻な問題となっており、早期の解決が必要であること─の3点を要望。
更に、横倉会長は、医療側は診療報酬の引き上げだけを求めているのではなく、学会等とも協力し、糖尿病対策の推進など、医療側からも医療費の適正化について提言していることを説明し、理解を求めた。