日医定例記者会見 2月3日
羽鳥裕常任理事は、1月19日開催の第10回理事会で、「日本医師会倫理審査委員会の設置の件」が了承されたことを受け、本委員会の設置について公表した。
同常任理事は、まず、「本委員会は、都道府県医師会員等が『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』に従い臨床研究を実施しようとした際に、所属医師会に倫理審査委員会を設置していない場合、臨床研究の審査依頼をするところがない状況であり、また、倫理委員会を設置している地域医師会においては、当該会員以外が実施しようとしている臨床研究の審査を受けることができない規定が定められていることから、そうした研究者のために臨床研究の倫理審査を行うことを目的に設置した」と説明した。
更に、臨床研究を実施するための倫理指針が、「ディオバン事件」以来大きく改訂されており、研究する際にもさまざまな条件が付けられていることから、それらをクリアしているか、また患者を害するものではないか、将来役に立つと考えられる研究かなど、適切に審査を実施していきたいとの考えを示した。
なお、本委員会は日医役員の他、弁護士、薬剤師など9名の委員により構成し、治験促進センターが事務局を担うことになっている(別掲参照)。
日本医師会 倫理審査委員会 髙久 史麿(日本医学会長) 森 洋一(京都府医会長) 山本 纊子(藤田保健衛生大名誉教授/医療法人並木会並木病院長) 今村 定臣(日医常任理事) 羽鳥 裕(日医常任理事) 手塚 一男(兼子・岩松法律事務所) 田中 美穂(日医総研) 宮﨑 長一郎(日本薬剤師会常務理事) 小野 俊介(東大大学院薬学系研究科) 【羽鳥常任理事・治験促進センター】
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