第5回日本医療小説大賞の候補作品が、このほど決定した。
本賞は、国民の医療や医療制度に対する興味を喚起する小説を顕彰することで、医療関係者と国民とのより良い信頼関係の構築を図り、日本の医療に対する国民の理解と共感を得ること及び、わが国の活字文化の推進に寄与することを目的として、厚生労働省の後援、新潮社の協力の下に実施しているものである。
今回は、平成27年1月1日から12月31日までに書籍の形で発行された作品で、医療をテーマにした小説、あるいは医療を素材としている小説(ノンフィクションは除く)50作品の中から選考を行い、候補作品を下記の4作品に決定した。
今後は、4月1日に開催される最終選考会において、受賞作品1作品を決定し、5月下旬に都内のホテルで表彰式を行う予定となっている。
ヒポクラテスの誓い
中山七里(祥伝社)
ミステリータッチで法医学の世界を描いた長編
長いお別れ
中島京子(文藝春秋)
認知症がもたらした10年間の「終末」の日々をユーモア溢れる筆致で描いた作品
藪医 ふらここ堂
朝井まかて(講談社)
江戸時代に実在した町医者をモデルに描いた人情小説
人魚の眠る家
東野圭吾(幻冬舎)
「脳死」「臓器移植」をテーマに描いた長編