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平成28年(2016年)6月20日(月) / 日医ニュース

横倉会長、笠井常任理事 第119回ドイツ医師会総会に出席 両国の医療を取り巻く問題点を共有

モントゴメリードイツ医師会長(右から2人目)

モントゴメリードイツ医師会長(右から2人目)

 第119回ドイツ医師会総会(会期:5月23~27日)が開催され、ドイツ医師会からの招待に応じ、横倉義武会長、笠井英夫常任理事、畔柳達雄参与が出席した。
 24日、ハンブルク市のコンサートホールで開会式典が執り行われ、冒頭、国際賓客26カ国約60名を代表して横倉会長がドイツ医師会モントゴメリー会長(ハンブルク市医師会長)から紹介された。また、総会全体会議でも、横倉会長がドイツにおける病院での2年間の勤務経験があることを含め、改めて紹介された。
 会期中、横倉会長はイギリス医師会議長マーク・ポーター医師(WMA理事)と、WMAブエノスアイレス理事会で議論された「安楽死と医師による自殺幇助(ほうじょ)」のテーマについて意見を交わした。
 また、ドイツ連邦保険医協会ガッセン会長との面談を行い、両国の医療事情、医師の需給、高齢化問題、かかりつけ医等について議論を交わした。

160620k3.jpg 面談を通じ、医師の高齢化、医師及び医学生に占める女性の割合、若手医師の都市志向等、地域偏在を含めた医師不足の問題、地域医療における診療所医師の役割、医師の報酬等々、両国の医療を取り巻く環境や問題には共通する点が多々あることが共有された。
 横倉会長は、「ドイツの取り組みを参照して、日本の問題にも対処していきたい」とするとともに、「ドイツより10年進んでいると言われる日本の高齢化への取り組み、かかりつけ医が中心となって地域医療を支えていくシステム等は、ドイツにとっても参考になるのではないか」と述べた。
 また、日医会長がドイツ連邦保険医協会長と両国の医療事情について議論をするのは今回が初めてであることを踏まえて、「今後も、互いに国民の健康を預かる専門組織として、両国の国民の健康長寿に寄与していくために、協議の場を重ねていきたい」との考えを示した。
 その後、25日には、総会全体会議において、サー・マイケル・マーモットWMA会長の講演「健康の社会的決定因子」を聴講した他、オトマー・クロイバーWMA事務総長との交流を図った。

※外字は代替文字で表記しております。

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