全国の都道府県医師会では、昨今相次いで新会館が完成している。
日医では、そのお祝いとして、横倉義武会長の発案により、今年から「アスクレピオス」のブロンズ像を贈呈している。
「アスクレピオス」は、ギリシャ神話に登場する名医で、優れた医術で死者すらよみがえらせたと言われるほどであり、医薬神として現在でも医学の象徴的な存在になっている。
今回のブロンズ像は、これまで歴代法王の胸像は、その時代を代表するイタリアの彫刻家が手掛けてきた中で、日本人として初めてローマ法王故ヨハネ・パウロ2世の胸像を制作し、バチカン市国に贈呈するなど、世界的な評価も高い彫刻家の奥村信之氏が制作した作品で、右手にパピルスの巻物を、左手には蛇の巻きついた杖を持った立ち姿となっている(高さ40センチメートル)。
これまでに、広島、宮城、岡山、福井、徳島の各県医師会に贈呈済みであるが、今後、東京都、熊本県の両医師会にも贈呈する予定となっている。各医師会館に立ち寄られた際には、ぜひご覧頂きたい。