神奈川県医師会では、平成29年4月7日(金)に平成29年度から県内の臨床研修病院において、2年間の初期臨床研修を開始する研修医に対して、オリエンテーションを横浜市内の県立青少年センターで開催した。
午後2時より関東信越厚生局神奈川事務所による、「新規登録保険医に対する集団指導」が実施された後、午後4時からは県医師会が主催し、神奈川県から「地域医療提供体制」の講義や今回初めて、日本医師会の今村聡副会長を講師にお招きして「勤務医にとっての医師会とは」と題して講演され、「研修医に対し、医師会活動への積極的な参画をすることの重要性や、日本医師会が政策決定の場において強い発言力を発揮するためにも、勤務医の声を聞かせてください。」と呼び掛けられた。
また、その他の講義として「医療安全対策」や、本会で初期研修医向けに作成した医師会入会パンフレットを菊岡副会長が紹介し、特に医師会の医師賠償責任保険の特徴と民間保険の違いについて説明された。
このオリエンテーションの開催の趣旨は、神奈川県は人口10万人あたりの医師数が全国で第39位と医師が不足していること等を踏まえて、県内で2年間の初期臨床研修を行う研修医と臨床研修病院を県医師会が支援することにより、2年間の研修修了後も引き続き県内に定着していただき、地域医療の崩壊の抑制と先輩医師として、研修医と医師会の交流を図るために企画している。
当日は、古谷会長より挨拶され研修医に対する歓迎と良い医師を目指してほしいとエールの言葉を贈った。
このオリエンテーションは平成24年度から開催し今年度で6年目を迎えたが、6年連続で参加病院、出席者数が増加しており、平成29年度は県下60臨床研修病院のうち41病院(4大学医学部病院を含む)から、病院関係者を含め494名(うち初期研修医482名)が出席しており、推計では県内の研修医の8割を超える出席者となった。
また、オリエンテーション終了後は懇親会を開催し、研修医との交流を深め盛会裏のうちに懇親会が終了した。
問い合わせ先
神奈川県医師会 TEL:045-241-7000(代)