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平成30年(2018年)2月20日(火) / 日医ニュース

2018年中国医師会学術会議に出席

2018年中国医師会学術会議に出席

2018年中国医師会学術会議に出席

 「学術交流の強化及び医学の発展の促進」をテーマとして、「2018年中国医師会学術会議」「医師会間の一帯一路フォーラム」「第2回PAK―CHINA医学会議」が1月26、27の両日、中国医師会主催により中国の北京市において開催され、横倉義武会長が日医会長、世界医師会(WMA)会長として招待を受けて出席し、あいさつ及び「日本医師会の役割と将来像」について講演した。
 参加者は、中国を含む12カ国から約1000名であった。
 26日の学術会議冒頭、中国医師会の馬暁偉会長は、国家の経済的、社会的発展のために国民の健康を中心に置く「健康中国2030」の取り組みを紹介。この構想は、治療から予防医療重視への移行、イノベーションによる医療、公衆衛生システムの改善と強化、西洋医学と中国医学双方からの医療サービスの提供等、国民の多様な健康ニーズに応えた国民中心の健康戦略の展開を図るものであるとした。
180220f2.jpg 午後には、中日友好病院を訪問し、劉鵬副院長、尹勇鉄事務室主任、孟華川国際交流室主任補佐と面談を行った。
 劉副院長は、1989年に日本大学医学部心臓血管外科に留学、1994年に博士号を取得し、帰国後、中国において心臓血管外科診療の発展に貢献している。
 中日友好病院は、両国政府が共同して建設した病院で、1984年10月23日に開院。現在では1500床を有し、一日の外来は1万人を数えるとのことであった。
 27日のフォーラムでは、横倉会長がWMA会長、日医会長としてあいさつを行い、WMAの紹介及び活動、WHO等国際機関との連携、「持続可能な開発目標(SDGs)」「健康の社会的決定要因(SDH)」等への取り組みを通じたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進についての考えを示した。
 午後には、饒克勤中国医師会副会長らとの面談を行った。両国医師会による直接の面談は今回が初めてであった。
180220f3.jpg 饒副会長から、日医の構成、生涯教育制度、医師賠償責任保険制度、英文医学雑誌等について質問があり、資料を基に横倉会長が概要を説明した。
 また、両国医師会の協力関係を深め、両国の医療の発展に共に努めていきたいとの饒副会長の発言を受け、横倉会長は北京と東京において毎年交互に意見交換及び情報交換の場を設けることを提案した。
 更に、饒副会長は、WMA、ユーラシア医学連盟の協力を得て、医療の発展のあり方を問い、日中両国の経験、成果を途上国に伝えていく場として、世界の医師会、医学会を招いた会合を開催したいとし、WMA会長である横倉会長に支援を求めた。
 今回の訪問を契機として、日中両国医師会の友好・協力関係を更に深め、両国、そして世界の医療の発展に貢献していくことを共通の理解として面談を終えた。

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