第18回MASEAN Conferenceが5月2~4日、ベトナムのハノイにおいて開催され、ベトナム医師会からの招待に応じ、横倉義武会長が世界医師会(WMA)会長、アジア大洋州医師会連合(CMAAO)会長、日医会長として、国際担当の道永麻里常任理事と共に出席した。
MASEANは1980年4月に発足したASEANに加盟するブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国の医師会が加盟している組織で、毎年総会を開催し交流を図っている。
今年の総会のテーマは、「第三者管理が医療の実践に与える影響について」と「東南アジアにおける医師登録の規制について」であった。
3日の式典の冒頭、ベトナムのブー・ドゥック・ダム副首相があいさつし、ベトナムの医療の維持・発展に向け、医師会と連携した取り組み及びASEAN地域の医療水準の向上にMASEANの組織が寄与することへの期待を示した。
続いて、横倉会長があいさつし、WMAとWHOの覚書締結によるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進、ASEAN地域における災害医療支援の重要性を訴えた。
なお、MASEAN会長には、ベトナム医師会のグエン・ティ・スエン会長が就任した。
総会及び懇親会にはベトナムのグエン・ティ・キム・ティエン保健大臣も出席し、横倉会長らと懇談した。
また、横倉会長と道永常任理事は、ベトナム医師会スエン会長他役員を始め参加各国医師会との懇親を図った他、MASEAN加盟国医師会のうち、CMAAOに未加盟のブルネイ、ラオス、ベトナム各国医師会に対し、CMAAOへの入会を要請した。