日医は、10月2日の平成30年度第19回常任理事会で、北海道胆振東部地震に対するJMAT派遣を終了することを決定した。
日医では、9月6日の地震発生直後から横倉義武会長を本部長とする災害対策本部を設置。翌7日には長瀬清北海道医師会長をリーダーとする「先遣JMAT」を派遣し、その結果を基に「被災地JMAT」を被災地に派遣していた。
その後は、診療や健康管理とともに、被災地の医療ニーズの把握や評価など、統括的な任務を行ってきたが、9月25日に開かれた北海道医の常任理事会での決定を踏まえて、今回派遣を終了することを決めた。
今回の派遣チームは、DMAT撤収後のロジスティックスを担った7チーム、DVT検査チームを含め、57チームであった。
活動終了を受けて、横倉義武会長は改めてJMAT活動に対する協力に対して感謝の意を示した上で、「JMATの活動ではJMATと他の支援チームとの関係や、いかに早期に『先遣JMAT』を派遣するかなどの課題も出てきている。今後はその解決を図るとともに、『基本編』『統括JMAT編』など、JMATの研修を通じて全国のJMATの質を更に高め、裾野を広げていきたい」としている。