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令和元年(2019年)7月5日(金) / 日医ニュース / 解説コーナー

第8回「日本医師会 赤ひげ大賞」ぜひ候補者推薦にご協力を

第8回「日本医師会 赤ひげ大賞」ぜひ候補者推薦にご協力を

第8回「日本医師会 赤ひげ大賞」ぜひ候補者推薦にご協力を

 
 第8回「日本医師会 赤ひげ大賞」候補者の推薦受付が開始された(6月4日付、協力依頼文書発出済)。
 今号では、選考委員を務める城守国斗常任理事に改めて本賞について説明してもらうとともに、今回からの変更点等について解説してもらった。

 「日本医師会 赤ひげ大賞」の候補者の推薦に当たりまして、都道府県医師会には毎年ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
 会員の先生方の中には、よくご存じない方もおられると思いますので、まずは本賞について、改めてご説明させて頂きます。
 本賞は、地域で住民に寄り添い地道に尽力されている先生方を「現代の赤ひげ先生」に見立て、その功労を顕彰することを目的として、平成24年に創設したものです。
 「赤ひげ大賞」という名称の由来は、山本周五郎氏の時代小説『赤ひげ診療譚(たん)』にあります。
 毎年受賞者5名を決定し、これまでに35名の医師の方々を表彰していますが、1回目と5回目の表彰式には、当時皇太子殿下であられた天皇陛下にもご臨席を賜り、受賞者ともご懇談頂きました。
 選考委員は、羽毛田信吾氏(昭和館館長/宮内庁参与)、向井千秋氏(宇宙航空研究開発機構特別参与/東京理科大学特任副学長)、壇ふみ氏(女優)、ロバート・キャンベル氏(国文学研究資料館館長)の外部委員4名、後援の厚生労働省から医政局長、共催の産経新聞社から2名の他、日医からは小玉弘之常任理事と私が務めています。
 受賞者を決めるに当たっては、都道府県医師会長からお送り頂いた推薦書を基に選考委員が熟考し、それぞれが5名ずつ受賞者にふさわしいと思う先生を挙げた上で、最終的に選考会で決定しています。
 やはり、候補者となる先生方は都道府県医師会から推薦された方だけあって、すばらしい方々ばかりのため、選考には毎回苦慮しているところです。

都道府県医師会推薦の医師全てに「赤ひげ功労賞」を授与

 8回目を迎えるに当たりましては、三つの点で大きな変更を行いましたので、そちらについてもご説明いたします。
 一つ目ですが、推薦要領の中の「地域の医療現場で長年にわたり」と記されていた部分から、「長年にわたり」という文言を削除しました。
 これは、その文言により、「一定期間従事しなければ受賞できないのではないか」という誤解を解くために行ったものです。
 二つ目ですが、「赤ひげ大賞」の受賞者5名を選ぶことに変わりはないのですが、都道府県医師会からご推薦頂いた全ての医師に「赤ひげ功労賞」を授与(1回限り)するとともに、表彰式・レセプションにもお招きすることとしました(候補者1名につき1回限り)。
 また、これに伴う三つ目の変更点として、都道府県医師会からの推薦人数を「1名以上2名以内」から「1名」に限定いたしました。
 ただし、「赤ひげ功労賞」を受賞された場合でも、次回の「赤ひげ大賞」の候補者として再推薦は可能としています。
 第5回からは、大賞受賞を惜しくも逃した方々に対し、横倉義武会長名で感謝状を贈呈していたのですが、「せっかく推薦をしたのに、なかなか受賞もできず、候補者の先生にも申し訳ない。これでは推薦しにくい」といった声を頂いておりました。
 その改善のために行った措置であり、これにより、多くの候補者が推薦されることを期待しております。
 その他、「都市部の医師は受賞しづらいのではないか」と言われることがありますが、決してそのようなことはありません。
 都市部においても、その地域が抱える問題の解決に尽力されている医師はたくさんおられますし、ぜひ、その功績を表彰したいと考えています。
 また、昨今では女性医師の数も増えてきておりますので、ぜひ、地域のために活動する女性医師の方もご推薦を頂きたいと思います。
 いずれにいたしましても、本賞は都道府県医師会からご推薦を頂かなければ成り立ちません。
 ぜひ、会員の先生方には、周りで本賞の受賞者にふさわしいと思われる方がおられましたら、ご所属の都道府県医師会にご紹介頂けますようお願いいたします(過去の受賞者の功績は、日医のホームページに掲載していますので、ぜひご覧下さい)。
 本賞は、地域医療の再興のため、各地で奮闘している医師に光を当てたいとの横倉会長の強い思いから始めたものであり、末永く続けていきたいと考えています。
 今後とも、本賞に対するご理解とご支援をお願いいたします。

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