野村監督が2月11日に亡くなられました。
娘がマー君、田中将大選手の大ファンで、彼が弱小球団、楽天イーグルスに入団してから、勝ち負けはともかく、マー君を始めとする初々しい選手や、他球団を戦力外などになった選手達の活躍ぶりをテレビで見る機会が多くなりました。
わざわざ楽天の全試合を見るために衛星放送に加入し、野村監督の試合後のコメントや「野球は頭でするもんだ」等の名言が、なんとも面白く監督のファンになっていました。寄せ集めの選手達に皮肉を言ったり、ぼやいたり、鼓舞(こぶ)したり。最下位から脱出し、大黒柱の一角を担った新人のマー君に、「マー君神の子、不思議な子」とブツブツ呟いたり、苦笑いをする相好が、監督より3歳年上である私の父に似ていました。娘の「じじにそっくりだね、お母さん」に、肯きながら見入っていたものです。
本拠地で、マー君の投球を目の当たりにし、監督がゆっくりベンチから出てくる姿や、口をへの字にした顔を見て、テレビそのままで感激したのも懐かしい思い出です。
監督3年目には堂々のリーグ2位、CSに進出します。手に汗握り、テレビで応援しましたが、敗れました。しかし、素晴らしい試合の連続でした。
その直後、監督が辞めるというニュースにガッカリ。震災後、マー君と仲間達の驚異的な活躍によって初優勝できたのも、野村監督の選手育成が土台だったと思います。
沙知代夫人が亡くなられた時には、「一言、ありがとうと言いたい。いい奥さんだった」と言葉を残しています。
どうぞ、ご一緒にゆっくりお休み下さい。
(かまくら)