学生時代の遺伝子の講義で、「遺伝情報を担っているDNAはたった四つの塩基の組み合わせからなっていて、しかもそれらが何億通りもの遺伝情報となり、それらは全ての細胞の核の中にある染色体に全て組み込まれている」と習った時に、「ウワァ~、人間ってすごいなァ~」と感動したのを今でも鮮明に覚えています。
荒っぽく言えば、染色体には何億枚もの人間の設計図が入っていて、それを基にして人間が創られていることになります。今でしたら「遺伝子」とか「DNA」などを検索すればすぐ分かる世の中になりましたが、その時はまっさらな状態だったので、いたく感動すると同時に、素朴な疑問もふつふつと湧いてきました。そんな何億枚もの設計図は一体誰が書いたんだろう? しかも寸分の狂いもなく......。
今、AIがどんどん発達してきて、ロボットもますます人間に近づいているのを見ていたら、もしかして創造主である神様もこんな風にして、人間を創って進化させてきたのかな? と思ってしまいます。
旧約聖書の「ノアの箱舟」や「ソドムとゴモラ」の話は、あれは恐らく神様が一度人間を創ってはみたけれども、イマイチの出来だったから、「アー。うまいことできんかった。もう1回やり直そう」と一度リセットした。出来の悪いのは壊してしまった。そんなメッセージが込められているのではと密(ひそ)かに思っています。
永遠の謎ですが、一体誰が人間を創ったんでしょう?
(伯耆丸)