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令和4年(2022年)2月5日(土) / 日医ニュース

『超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き5.高血圧』が完成

『超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き5.高血圧』が完成

『超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き5.高血圧』が完成

 日本医師会はこのほど、『超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き』のうち「5.高血圧」を日本老年医学会の協力の下に作成。日本医師会のホームページに掲載し、その活用を求めている。
 日本医師会では、2017年に「安全な薬物療法」を公表して以来、地域包括診療加算・同診療料に関わる慢性疾患である「認知症」「糖尿病」「脂質異常症」を順次公開してきたが、今回の冊子が一連のシリーズの最後となる。
 その内容は、(1)高血圧の現状と治療総論、(2)高齢者高血圧の診断、(3)高齢者の高血圧診療に特有の注意点、(4)高齢者高血圧の薬物治療、(5)治療抵抗性高血圧への対処―の5部構成で、日常診療で高齢者に対する降圧薬の処方に迷った際にすぐに確認することができるようになっている。
 その中では、日本人の高齢者高血圧の特徴として、食塩の過剰摂取がその要因として考えられること、近年、食習慣の変化により、肥満・メタボリックシンドロームを伴う高血圧者が増加していることなどを指摘。高血圧の診断に際しては、可能な限り家庭血圧を確認することを推奨している他、診察室血圧測定については、特に高齢者で血圧動揺性が大きいため、1機会当たり複数回測定し、複数計測の値から総合的に判断すべきとしている。
 また、多病を有する高齢者において、多剤併用やそれに伴う薬物相互作用、有害事象の発現リスクが指摘されていることについては、「高齢者だからと言ってガイドラインを遵守(じゅんしゅ)せず、必要な降圧薬の増量対応などをしないことは問題である」とした上で、高齢患者における降圧薬の副作用及び使用上の注意、禁忌や慎重投与に関する情報を盛り込んだ一覧表を掲載し、チェックを促している。

超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き

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