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令和4年(2022年)3月20日(日) / 日医ニュース

「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」をテーマに来年開催

「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」をテーマに来年開催

「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」をテーマに来年開催

 「第31回日本医学会総会」の第2回記者発表会が2月25日、WEBで開催された。
 本総会は、「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」をテーマとして、2023年4月21~23日に学術集会、4月20~23日に学術展示を東京国際フォーラムで、4月15~23日に博覧会を東京国際フォーラム及び東京丸の内・有楽町エリアで行うことが予定されている。開催まで1年余りとなる今回の記者発表では、プログラムの概要や準備状況について説明がなされた。
 冒頭あいさつした中川俊男会長は、ビッグデータやテクノロジーは社会のあり方の変容のみならず医療のあり方にも大きな変革をもたらすとした上で、「医師の働き方改革の課題や展望、COVID―19に関する世界・日本の対応にも触れられる本総会は、現在日本が直面している多くの問題の解決の糸口になる」と期待を寄せた。
 門田守人日本医学会長は、1902年に創設され、120年の節目を迎えた日本医学会の歩みを振り返り、「創設時の平均寿命は45歳程度だったが、今はその倍に延びた。一方、人口はピークを超え、減少に差し掛かってきている。そういう時代にある我々が、医学をどう考え、社会への責務を果たすのか、未来に向け展開できる会議にしていきたい」と述べた。
220320g2.jpg 引き続き、第31回日本医学会総会の会頭を務める春日雅人朝日生命成人病研究所長/国立国際医療研究センター名誉理事長が開催概要を説明。第31回の特色として、学術集会と展示(博覧会)が同一エリアで、また、会場参加とWEB参加のハイブリッド方式で行われることを挙げ、「現地で参加頂けない場合も、WEBで講演を聞いたり、展示を見て頂くことができ、一部の講演はオンデマンド配信も予定している」とした。
 門脇孝同準備委員長(国家公務員共済組合連合会虎の門病院長/東京大学名誉教授)は、組織委員会の下で、新設された「ダイバーシティ推進委員会」を含め10の委員会が準備を進めていることを報告。臨床系、基礎系、社会医学・看護系、医工学系を中心に約50セッションのプログラムを策定している他、COVID―19に関する世界・日本の対応などの特別企画も検討しているとし、事前登録を2月1日から開始したことを紹介した。
 南学正臣学術委員長(東京大学大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科教授)は、プログラムについて、(1)ビッグデータがもたらす医学・医療の変革、(2)革新的医療技術の最前線、(3)人生100年時代に向けた医学と医療、(4)持続可能な新しい医療システムと人材育成、(5)パンデミック・大災害に対抗するイノベーション立国による挑戦―の五つを柱として検討していることを概説。
 また、優れた医学的業績を上げた若手研究者を表彰し、今後の医学会を活性化するため、40歳以下を対象とした「第31回日本医学会総会奨励賞」を設け、総会最終日に発表と授賞式を行う予定であるとした。
 青木茂樹展示委員長(順天堂大学放射線科教授)は、展示について、①医療従事者向けの学術展示では、最新の医療機器や医療情報システムなどの企業展示で学術講演を補完する②一般市民向けの博覧会では、東京国際フォーラムから丸の内・有楽町エリアでの複数箇所で展示を行い、オフィスワーカーの参加も呼び掛ける③医学史展示では、順天堂大学の日本医学教育歴史館をバーチャル化する―ことを説明。リアル展示とリンクする形のオンライン博覧会も準備中であるとした。

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