日本医学会の前会長である髙久史麿氏が3月24日、逝去したことが翌25日に地域医療振興協会から公表された。91歳。通夜は4月2日に、告別式は近親者のみで翌3日にそれぞれ都内で執り行われた。
髙久氏は1954年に東京大学医学部を卒業後〔専門分野は内科(血液学、腫瘍学)〕、アメリカのシカゴ大学に留学。その後は東大医学部長、自治医科大学長などを歴任し、2004年から2017年までの長きにわたって日本医学会長を務め、日本医学会の発展に貢献した。
また、日本医師会では生命倫理懇談会の座長として、「終末期医療に関するガイドラインの見直しとアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及・啓発」「超高齢社会と終末期医療」などの答申、更に、学術推進会議の座長として、「専門医制度のあり方」「かかりつけ医の質の担保」に関する報告書などの取りまとめにそれぞれ尽力した。
長年の功績が認められ、1994年には紫綬褒章、2012年には瑞宝大綬章をそれぞれ受章している。
なお、後日に、「お別れの会」が開催される予定となっている。