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令和5年(2023年)1月5日(木) / 南から北から / 日医ニュース

グランピング

 コロナ禍の中、屋外での活動で換気は十分ということで、キャンプの人気が高まっている。小さい頃、父の職場で行われた際に参加した思い出があり、子どもが大きくなったらキャンプに連れていきたいと思っていたが、踏み出せずにいた。
 最近、グランピングの話を聞いた。グランピングとはグラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、テントの設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放した「いいとこ取りの自然体験」に与えられた名称である。
 検索後、西米良村(にしめらそん)の施設を11月某日に予約。心配した雨はタ方にはやんだ。川沿いに設置されたテントは、円錐(えんすい)型に張った生地の裾に腰巻状に壁をめぐらせた鐘形で、4メートルの大きさがあり、エアーベッド、こたつ、電気ストーブ、冷蔵庫、ポット、照明、コンセントが備えられていた。
 タ食はバーベキューで、肉、野菜、ご飯やスープなどが用意され、ガス式BBQグリルで焼くスタイルだった。肌寒かったが、自然の中で食べるとよりおいしく感じた。夜は川のせせらぎを聞きながら、いつの間にか眠っていた。翌朝、朝日が当たる紅葉を眺めながら、サラダ、クロワッサン、スープなどを食べ、ゆったりと過ごした。帰りは特産の柚子を購入し、心地良い充実感の中、山道を車で下った。
 帰宅後、子ども達からまた行きたいと催促され、楽しかったのは良かったが、豪華なキャンプだったので、今後通常のキャンプに行くハードルが上がったかも知れない。

宮崎県 日州医事 第871号より

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