女性医師支援センターから

　平成24年度より愛媛県西予市にて開催されている「西予市おイネ賞事業」は、日本初の産科女性医師でシーボルトの娘「楠本イネ」の功労を顕彰し、その志を継ぎ、女性医師を奨励することで、社会における女性の活躍推進を図り、地域活性化につなげることを目的に創設されたもので、医療活動や医学研究に活躍する女性医師や女子医学生を表彰しています。
　本年度の第10回西予市おイネ賞事業表彰式は昨年12月10日に2年ぶりに現地で開催され、第1部の表彰式では日本医師会推薦の産婦人科医であり、弁護士の秦奈峰子先生が「全国奨励賞」を受賞された他、2名が受賞し、表彰されました。
　第2部の講演会では、中川恵一東京大学大学院医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授が「日本人とがん～コロナで減った がん患者～」と題し、がんに対する正しい理解や検診の重要性について講演しました。
　当日は市民の皆様、関係者合わせて約200名が来場し、盛況のうちに幕を閉じました。

[全国奨励賞]
太田秀哉法律事務所　秦 奈峰子氏（産婦人科医）
[地域奨励賞]
医療法人良仁会大三島中央病院　越智 伸子氏
[医学生奨励賞]
愛媛大学医学部5年　山根 未久氏

　秦 奈峰子先生から受賞に際し、メッセージを頂きましたのでご紹介いたします。

名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。私は、産婦人科医師、弁護士として、あらゆる立場の人にとってより良い医療を目指して活動しています。この度、日本初の女性産科医師である楠本イネ先生の足跡を学び大いに勇気付けられました。いまだ遠く及びませんが、これからも努力を惜しまず一歩ずつ進む決意を新たにしています。

問い合わせ先

女性医師支援センター（女性医師バンク）　TEL：03-3942-6512　E-mail：info-bank@jmawdbk.med.or.jp