車の安全運転のためには車にはさまざまな工夫がされており、その一つに「ハンドルのあそび」があります。ハンドルを少し動かしただけでは、その車の方向はすぐには変わりません。最近では、誤ったアクセル操作にも安全対策が施されて、車も日々進化しています。
現在の働き方は、残業を減らし、効率的に仕事をし、有給休暇も取得するといったように、しっかり働き、しっかり休むように管理されています。F1レースでは、ドライバーも管理されて、チームでレースの勝利を目指すなど、仕事もレースもチームで活動する方向性は変わりません。
残業が当たり前であった一昔前の働き方は、就業管理も厳しくなかったでしょう。時にどこまでが就業時間でどこからが余暇時間なのか不明瞭で、それは、いわゆる労働における「ハンドルのあそび」であったのかも知れません。
このように、労働者にとって、就業時間はともかく、就業における「あそび」という余裕も、現在においては必要なのではないかと感じたニュースを先日、目にしました。ある商社の就業スタイルの報道です。出社時間や退社時間を変えることで、育児や退社後の時間に余裕が持て、結果として、出生率が上昇したと報じられていました。
このような働き方改革も、少子化対策に一石を投じることにつながるのではないかと感心させられました。
(S.M)