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第1005号(平成15年7月20日) |

SARS初期診療補助金が実現
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雪下國雄常任理事は,七月一日に行われた定例記者会見で,SARSに対する初期の外来診療医療機関について(日医ニュース七月五日号〈一〇〇四号〉参照),国から整備費を補助する方針が明らかにされたと説明した.これは,日医より国に対し,補助金等財政的支援を強く要望し,実現したものである.
七月九日,都道府県に対して,厚生労働省より通知がなされ,日医からも都道府県医師会に通知した.内容は以下のとおり.
(一)SARS外来診療に係る感染防止のためのマスク等の確保
各都道府県においてSARSに対応するため作成した行動計画等で,SARSの外来診療受入医療機関として指定した医療機関に対し,マスク,ガウン,キャップ等の患者診察用の消耗品の備蓄について補助を行う.
対象:各都道府県SARS専用外来指定医療機関
対象経費:マスク,ガウン,キャップ,シューズカバー,ゴーグル,ゴム手袋等のSARSを疑われる患者の診療に要する消耗品
補助額:四十万円
補助率:国1/2,都道府県1/2
(二)外来診療に係るSARS専用診療室等の確保等
各都道府県においてSARSに対応するため作成した行動計画等においてSARSの外来指定医療機関となった医療機関に対して,SARSの疑いのある患者と他の患者を区分し,診療するため必要なパーテーション等の設備についての補助を行う.
対象:各都道府県SARS専用外来指定医療機関
対象経費:表示(案内)板,パーテーション,診療用の机,椅子,診療台等のSARSを疑われる患者を他の患者と区分して診療するために必要な備品
基準額:厚生労働大臣が必要と認めた額(五十万円程度を想定)
補助率:国1/2,都道府県1/2
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